犬(わん)ちゃんがわがままな理由とは?
犬(わん)ちゃんがわがままな理由とは?
犬のしつけをする際に、必ず覚えておいて欲しいのですが、
犬(わん)ちゃんをしつけるうえで主従関係は絶対に必要なものです。
この主従関係が崩れているから、犬(わん)ちゃんは吠える、
飛びつく、噛む、暴れるといった問題行動を起こしてしまうのです。
一緒にじゃれあうことで犬(わん)ちゃんとの主従関係が低下します。
飼い主さんにとっては遊びのことが、
犬(わん)ちゃんにとっては本気であることもあるのです。
犬(わん)ちゃんに噛まれたり、引っかかれたり反射的にひるんでしまったとき、
犬(わん)ちゃんはひるんだ相手よりも強いと思ってしまい主従関係が崩れます。
タオルやぬいぐるみを噛んで遊んでいるのも注意です。
こういった遊びは攻撃性を高めるのですぐにやめさせてください。
また、
必要以上に犬(わん)ちゃんに触らないでください。
犬(わん)ちゃんにも休む時間が必要です。
人間の都合で振り回してはいけないのです。
寝ているとき、食べているときはそっとしておいてあげましょう。
リラックスしている状態を邪魔されたら警戒心が高まります。
それが度重なると、神経が高ぶって攻撃性を示すことがあります。
可愛い寝顔を見てちょっかいを出したくなる気持ちもわかりますが、
犬(わん)ちゃんのためにもがまんしましょう。
犬(わん)ちゃんを素直でおりこうにするには
主従関係を作るには、自由奔放に育てないことです。
自由に育てれば「好き勝手にやっていいんだ」と刷り込まれてしまいます。
犬(わん)ちゃんの要求に答えているから、
しつけのできないわがままでいうことの聞かない
犬(わん)ちゃんになってしまっていたのです。
「なつく」と主従は違います。
甘やかせて育てることで犬(わん)ちゃんはあなたを主人だと思わなくなっていきます。
甘やかした態度や言葉使いを続けていると、
犬(わん)ちゃんに「自分は偉い」という意識が生まれます。
それが成長して指示に従わなくなり、好き勝手して問題行動を
するようになってしまうのです。
犬(わん)ちゃんには、本能的に支配性が備わっています。
自分がリーダーになろうとする意識があって、
人間の甘やかしを自分のほうが偉いからだと勘違いしてしまうのです。
無視をすることも、しつけのひとつです。
吠えたらかまってやる、遊んで欲しくてやってきた愛犬に
かまってやるというのは、犬(わん)ちゃんを中心とした生活です。
これが続くと犬(わん)ちゃんは「自分の要求は通るもの」と思ってしまうのです。
犬(わん)ちゃんとの絆を深めることは大切なのですが、犬(わん)ちゃんに人間が振り回されてはいけません。
だから、安易に犬(わん)ちゃんの要求にこたえてはならないのです。
要求を出してもはねつけられることを経験することで犬(わん)ちゃんは、
「自分の要求は通らないもの」と学習します。
それがわかれば犬(わん)ちゃんから要求を出すこともなくなり、
飼い主さんの指示を待つようになります。
そして、飼い主さんのいうことをきくようになるのです。
もう1つ、訓練で最も重要なことが犬(わん)ちゃんに指示したことは必ず従わせるこうことです。
これは私たち訓練士が最も重点を置くところであり、
残念なことに飼い主さんが最も怠っている部分なのです。
指示したことを絶対に従わせることは、主従関係を高めることにつながります。
指示したことに犬(わん)ちゃんが従わないとき、
大半の飼い主さんはそこで妥協してしまいます。
すると犬(わん)ちゃんは「嫌なことならしなくてもいいんだ」
という意識が生まれてしまうのです。
結果として、犬(わん)ちゃんに振り回されてしまうことになるのです。
「待て」を命じた時に犬(わん)ちゃんがまてなかったら、
たいていの飼い主さんはそこで妥協してしまいます。
でも、「まて」の指示に従えなかったのですから、きちんと叱るべきです。
一度命じたことはどんなことがあっても従わせます。
それがワンちゃんとの信頼関係を作り、
お互いにストレスのたまらない良い関係を築くことになるのです。
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